第1章 生徒指導が得意になる八つの「考え方」を身につけよう
第1考 教師は「職人」である
いま学校は当たり前のことが通らず疲弊している
教師は「職人」である
いじめ問題はなぜなくならないか
「職人」である教師はどうやっているか
第2考 「荒れた生徒」ばかり追い回さない
教師が無条件に信頼される時代は終わった
最初に「荒れた生徒」の信頼を得ようと考えない
まじめな生徒と中間的な生徒たちから信頼を得る
本当に「荒れた生徒」には学年として取り組む
信頼される教師になる
第3考 服装・頭髪違反の「根本」にあるもの
「規範意識を育てる」生徒指導の実態
「規律」にはいろいろなレベルがある
「なぜ規律を守らないのか」を考える
「指導の二重構造」が生まれると全体が荒れる
異装や茶髪は一時「棚上げ」にする
第4考 問題を起こす「わけ」を探る
全ての問題行動には「わけ」がある
過去に原因を求めるのは無駄か
日本語は「原因」と「目的」を明確に区別しない
過去にこだわるのは良いこと
どんな「わけ」があるのか
第5考 「壁」をつくり、トラブルを恐れない
「荒れない学校」のために必要な「考え方」
「壁」をつくる
「トラブルは起きてもいい」という「考え方」
どんな問題に対して「壁」をつくるか
「見捨てられていない」という信頼感
第6考 指導の「レベル」を分ける
担任は1日にこんなに指導がある
指導のレベルを分けてみる
システムをつくる
“この指止まれ式”は3人からはじめる
S・D式指導は100%を目指さない
第7考 「不公平感」を抱かせない
子どもは不公平をとても嫌う
生徒がひいき(不公平)と感じると教育活動はうまくいかない
「公平な指導」ってどんな指導?
「なぜ公平ではないのか」を事前に説明
「棚上げ」中であることを伝える
第8考 「小さな失敗」をたくさん経験する
生徒指導は「親方」から学ぶもの
生徒指導はストレスを伴う
個性を生かすとストレスは減る
システムを生かすには3Kが必要
「ほうれんそう」には見返りがあること
「小さな失敗」をたくさん経験する
〈補考〉荒れた子はどのように感じると、立ち直るか
第2章 生徒指導が得意になる八つの「力」を鍛えよう
第1力 子どもと遊ぶ力
理屈抜きに楽しいから遊ぶ
遊ぶと本音が見える
親しみが湧くと、会話は発展する
相談されたら、絶好のチャンス
昔は1本、いまはたくさん必要
第2力 よく観る力
「よく観る」ことは難しい
「選択的注意」「選択的不注意」とは?
「予測しないことは見えない」
「対立・対決を避けたい」心理も働く
「よく観る」ためのポイント
対立や対決を恐れない
第3力 事実をつかむ力
生徒の「感情」は除いて調べる
時系列に沿って聞く
事実が食い違う場合には
「灰色」のまま指導することもある
事実の指導と、その原因の指導は分ける
第4力 「根っこ」に取り組む力
ある「荒れている学級」の担任
混沌とした中に肯定的なことを見つける
「根っこ」になっている子がいる
「根っこ」の方針をつくる
同じ技術や方法は常には役立たない
第5力 「まずやってみて、すぐ修正し、またやってみる」力
主婦もやっている「PDCAサイクル」
「まずやってみて、すぐ修正し、またやってみる」
まずやってみる
すぐ修正する
節目で見直し、またやってみる
繰り返すのが一番難しい
第6力 宣言したら貫く力
子育てのコツの一つ
「宣言」する
「校内徘徊」ならば
「諦めさせる」ことは非教育的か
「貫く」には高いハードルをつくる
第7力 まず現場に駆けつける力
「現場に駆けつける力」って?
いざこざの現場を避けたい心理
まず駆けつける
駆けつける指導部は信頼される
現場は生徒指導を学ぶ宝庫!
第8力 叱れる力
「ほめるべきか、叱るべきか」という問い
ほめるのと叱るのは、どちらが難しいか
叱るほうが難しい
叱れる条件づくりをしておく
ほめて叱る目的を達成する
第3章 指導の方針と方法をつくってみよう
演習問題1 問題の多い学級の担任になり、困っている
この学級の様子
〈演習問題1〉の視点
指導の方針と方法をつくる
問題のある子をどうするか
演習問題2 教室がすぐに汚くなるがどうすればいいか
この学級の様子
〈演習問題2〉の視点
指導の方針と方法をつくる
きれいな教室にすることは、生徒指導そのもの
演習問題3 「からかわれる」との訴えがあった
この学校の様子
〈演習問題3〉の視点
指導の方針と方法をつくる
事実を指導する
方針や方法を修正する
演習問題4 座席をどう決めたらいいか
この学級の様子
〈演習問題4〉の視点
指導の方針と方法をつくる
生徒にゆだねる方式
演習問題5 荒れた生徒が集団化しつつある(上)
この学校の様子
〈演習問題5〉の視点
生徒指導部が中心になる
演習問題5 荒れた生徒が集団化しつつある(下)
指導の方針と方法をつくる
問題行動には厳しく対応する
方針は定期的に見直し、修正する
演習問題6 教室を出入りし、授業が落ち着かない
この学級の様子
〈演習問題6〉の視点
指導の方針と方法をつくる
「わけ」がわかったら、どうするか
演習問題7 対教師暴力が発生しそうだ
この学校の様子
〈演習問題7〉の視点
指導の方針と方法をつくる
教師による体罰や挑発的行為は慎む