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イラスト図解ですっきりわかる理科 授業づくり編

鳴川 哲也・山中 謙司・寺本 貴啓・辻 健/著


読者対象:小学校教員

出版年月:

ページ数:156

待望の続編が登場!『イラスト図解ですっきりわかる理科 授業づくり編』

学習指導要領をゆる可愛いイラストで解きほぐし、多くの反響を呼んだ『イラスト図解ですっきりわかる理科』(2019年2月刊行)。 待望の続編は「授業づくり編」です。学習指導要領の趣旨を踏まえながら、理科の授業づくりの具体的なポイントをすっきりと図解で示しています。前書とあわせてご覧いただくと、さらに深い理解に基づいた授業づくりを実践できるでしょう。

理科の授業を「知る」→「構想する」→「行う」→「振り返る」

第1章から第4章では、理科の授業づくりのプロセスに沿って、大切にしたいことを図解しています。

第1章 理科の授業を知る

まずは、「そもそも理科とはどんな教科なの?」という根本を見つめ、どんな授業を目指すべきなのか問い直します。授業を通して子供たちに育成したい資質・能力、さらに教師自身に必要な資質能力もおさえておきましょう。

第2章 授業を構想する

ここでは、どんな授業を組み立てるのかという構想を練ります。まずは、単元の目標や内容の系統性をおさえ、教科書でイメージをつかむこと。学習評価の目的をきちんと理解した上で、授業案をつくっていきます。

第3章 授業を行う

理科の授業では、問題解決の過程を何より大切にしています。以下に示す問題解決のそれぞれの過程で、子供たちが主体的に取り組むようにしていくための留意点やコツを図解します。すぐに試してみたくなること間違いなし!

  1. 自然事象に対する気付き
  2. 問題の見いだし
  3. 予想・仮説の設定
  4. 検証計画の立案
  5. 観察、実験の実施
  6. 結果の整理
  7. 考察
  8. 結論の導出
  9. 振り返り

第4章 授業を振り返る

授業の終わりには、子供自身が自分の学びを振り返ることが大切です。また、教師が子供の学習状況を捉えて指導に生かしたり、自分の授業を客観的に振り返って授業改善に生かしたりすることも求められます。

授業づくりに必要な要素を徹底解説!

第5章では、授業をつくる上で意識したい指導技術や方法について、以下のキーワードごとに図解しています。

  1. ICTの活用

  2. ノート指導

  3. 話合い

  4. 板書

  5. 博物館などとの連携

あるある!なお悩みに答えるQ&A

第6章では、授業づくりにありがちなお悩みを取り上げ、解決に向けたアドバイスをしています。Q 実験結果が教師の想定と違う……どうする!?


Q 「それ、知っているよ」と言われてしまった!
Q 結果が出ない実験方法を子供が提案したら?
Q 子供から「?」が生まれない!
Q 子供から、いくつもの問題が生まれてしまった!
Q 理科がクイズ番組みたいになってしまいます……
Q 植物が予定どおり成長しません……
Q 温度計と放射温度計はどう使い分ける?など、19個のお悩みには、思わず「あるある!」とうなずく方も多いはず。

理科の授業づくりがイラスト図解ですっきりわかる!

目次
はじめに

第1章 理科の授業を知る
1 理科はどんな教科なの?
①学習対象は自然の事物・現象
②直接体験の重視
③問題を科学的に解決する
④自然事象への認識を深める
2 理科で目指す授業のイメージは?
①解決したくてたまらないわくわく感
②子供自身が問題を解決する
③「科学的」に解決する
④自然事象についての認識を更新する
3 どんな資質・能力を育成するの?
①理科の目標を知る
②知識及び技能
③思考力、判断力、表現力等
④学びに向かう力、人間性等
4 よい授業を行うための教師の資質能力とは?
①センス・オブ・ワンダー
②自分で確かめる
③子供の考えをよく聞く
④未知を愉しむ
コラム1 問題解決とGIGAスクール構想

第2章 授業を構想する
1 概要を捉える
①単元の目標を知る
②内容の系統性を知る
③複数の会社の教科書を見る
  ④教科書で学びのストーリーをイメージする
2 学習評価を考える
①学習評価は何のために行う?
②資質・能力と評価について
③観点別評価について
3 授業案をつくる
①目標を明確にする
②評価規準を作成する
③評価計画を作成する
④指導計画を作成する
⑤見方・考え方について検討する
⑥授業形態を考える
コラム2 想定できる? 教師の言葉と子供の反応

第3章 授業を行う
1 自然事象に対する気付き
①自然事象に直接関わる
②視点をもって関わる
2 問題の見いだし
①問題を生むいくつかの「ズレ」
②問題文は疑問形に!
③理科の見方を働かせることが重要
④教師がどう関わるか
3 予想・仮説の設定
①予想・仮説の根拠を明確に
②根拠を明確にするための手立て
③実証可能な予想・仮説にする
④予想・仮説を学級で共有する
4 検証計画の立案
①子供が計画する場面をつくる
②安全面に配慮した計画
③「結果の見通し」が考察への糸口
④発達の段階を踏まえた指導
5 観察、実験の実施
①「科学的」を意識した観察、実験
②安全な観察、実験のために
③結果の記録が考察につながる
④実験中も思考している
⑤ICTを活用した観察、実験
6 結果の整理
①結果と考察の違い
②「周辺」の価値
7 考察
①考察を行うタイミング
②考察は予想に立ち戻って
8 結論の導出
①問題に正対した結論を
②結論も子供たちがまとめる
9 振り返り
①自然事象に当てはめ、理解を深める
②自然事象に当てはめ、新たな問題を見いだす
③自分の学び方を振り返る
コラム3 教科横断的な視点での理科指導

第4章 授業を振り返る
1 授業を振り返る意味
①子供自身が学びを振り返る
②教師が子供の学習状況を見取る
2 子供の姿から授業を振り返る
①ノートで振り返る
②映像で振り返る
コラム4 協働的な学びにおける「外化」の重要性

第5章 授業づくりに必要な要素
1 ICTの活用
①ICTの目的を考える
②情報を集める
③事実を捉える
④学びを蓄える
⑤事象をつなげる
⑥獲得した知識を自然事象に適用する
⑦概念を拡張させる
⑧根拠を探す
2 ノート指導
①思考の軌跡が見えるノート
②問題解決の過程が見えるノート
③MYキャラが語り掛けるノート
3 対話的な学び
①ホワイトボードや情報共有ソフトを活用する
②グループを編成する
4 板書
①問題解決の過程が見える板書
②ネームカードの活用
③子供が活躍できる板書
④電子黒板との使い分け
5 博物館などとの連携
①科学館・博物館は教材の宝庫
②博物館などに丸投げしない
③新たな問題を見いだす

第6章 授業づくりの悩みQ&A
Q1 実験結果が教師の想定と違う……どうする!?
Q2 「それ、知っているよ」と言われてしまった!
Q3 実験は、教師の演示で済ませてもいい?
Q4 結果が出ない実験方法を子供が提案したら?
Q5 子供から「?」が生まれない!
Q6 子供から、いくつもの問題が生まれてしまった!
Q7 子供から、いくつもの実験方法が出てきた!
Q8 理科がクイズ番組みたいになってしまいます……
Q9 近くに地層がないんですが……
Q10 近くに川がないんですが……
Q11 星、月が観察できません……
Q12 植物が予定どおり成長しません……
Q13 薬品管理ってどうするの!?
Q14 理科室をどう整頓すればいいの?
Q15 教師用の映像資料を探しています!!
Q16 テレビ番組ってどう使うの?
Q17 気体検知管と気体センサーはどう使い分ける?
Q18 温度計と放射温度計はどう使い分ける?
Q19 アルコールランプと実験用コンロはどう使い分ける?

おわりに
著者プロフィール
鳴川 哲也(なるかわ・てつや)
文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官
国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官・学力調査官
1969年福島県生まれ。福島県の公立小学校教諭、福島大学附属小学校教諭、福島県教育センター指導主事、公立学校教頭、福島県教育庁義務教育課指導主事を経て、平成28年度より現職。
主な著書に『理科の授業を形づくるもの』(東洋館出版社、2020)、『小学校 見方・考え方を働かせる問題解決の理科授業』(共著、明治図書、2021)などがある。
[2022年2月現在]

山中 謙司(やまなか・けんじ)
北海道教育大学旭川校 准教授
1971年北海道生まれ。北海道教育大学大学院で学んだ後、北海道の小学校教諭、文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部学力調査官・教育課程調査官(小学校理科)を経て、現職に至る。国立教育政策研究所では、全国学力・学習状況調査の問題作成および分析、学習指導要領改訂の作業を担当。専門は、学校臨床・理科教育学。
主な著書に『アクティブ・ラーニングを位置づけた小学校理科の授業プラン』(編著、明治図書、2017)などがある。
[2022年2月現在]

寺本 貴啓(てらもと・たかひろ)
國學院大學人間開発学部 教授 博士(教育学)
1976年兵庫県生まれ。静岡県の小・中学校教諭を経て、広島大学大学院に学んだ後、大学教員になる。専門は、理科教育学・学習科学・教育心理学。
主な著書に『六つの要素で読み解く!小学校アクティブ・ラーニングの授業のすべて』(編著、東洋館出版社、2016)、『小学校 見方・考え方を働かせる問題解決の理科授業』(共著、明治図書、2021)などがある。
[2022年2月現在]

辻 健(つじ・たけし)
筑波大学附属小学校理科教育研究部 教諭
1973年福岡県生まれ。横浜国立大学教育学部にて修士を取得。専攻は理科教育学。横浜市の小学校教諭としての17年間、理科授業の研究に取り組む。研究主任として全小理の全国大会で授業提案を行った。2015年より現職。日本初等理科教育研究会役員、SSTA企画研修委員、日本理科教育学会『理科の教育』編集委員、NHK「ふしぎエンドレス」「ツクランカー」番組制作委員を務める。歌う理科教師として、「ヤマビルロック」など数々の作品を制作。
主な著書に『小学校 見方・考え方を働かせる問題解決の理科授業』(共著、明治図書、2021)、『理科は教材研究がすべて』(共著、東洋館出版社、2021)などがある。
[2022年2月現在]