定番教材で考える「深い学び」をうむ国語授業
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ページ数:136
2017年、第19回全国国語授業研究大会では『国語授業における「深い学び」を考える-授業者からの提案―』(東洋館出版社)を上梓し、授業者の立場から「深い学び」をどう捉えればよいかを検討した。そこでは、「言葉を学ぶという『国語科の本質』に立ち返ること」、「教師も子どもも『今何を学んでいるのか』を自覚的に捉え、既習事項と結び付け、汎用的な資質・能力を獲得していくこと」など、アプローチの違いを超えて広く提案した。
それを踏まえ、本年2018年の第20回記念大会では、教材、また単元の具体の授業場面に即して提案することを試みた。各学年の文学・説明文それぞれの優良教材の特質を生かし、子どもの課題意識を醸成する発問、育みたい資質・能力、働かせたい「見方・考え方」など、子どもの思考や文脈に寄り添って、いかに必然性のある学びの過程を構想していくのかを提案したい。
Ⅰ章 提案授業ー写真と授業記録で見る「深い学び」をうむ国語授業
青木伸生の文学の授業「大造じいさんとがん」、白坂洋一の説明文の授業「笑うから楽しい」を収録。
筑波大学附属小学校国語部5人による座談会。
提案授業のなかに「深い学び」に至る過程が見られたか。現場での課題と展望も含めて議論した。
Ⅱ章 定番教材で考える「深い学び」をうむ国語授業づくり
子供の実態と教材の特性から単元づくりを考え、いかに学びを深めていくか、
STEP1から4まで段階を追って提案する。
Ⅰ章 提案授業-写真と授業記録で見る「深い学び」をうむ国語授業
提案授業5年<文学>「大造じいさんとがん」・・・・・・・・・・・・・・P8
提案授業6年<説明文>「笑うから楽しい」・・・・・・・・・・・・・・・P16
座談会
Ⅱ章 定番教材で考える「深い学び」をうむ国語授業づくり
1年<文学>「たぬきの糸車」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P38
単元名:ものがたりのおもしろさをしょうかいしよう
1年<説明文>「いろいろなふね」・・・・・・・・・・・・・・・・・P44
単元名:いろいろなのりものカードをつくろう
2年<文学>「お手紙」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P50
単元名:『ふたりはともだち』の世界を味わおう
2年<説明文>「たこのすみ いかのすみ」・・・・・・・・・・・・・P56
単元名:違いを比べてまとめよう
3年<文学>「モチモチの木」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P62
単元名:中心人物の変容の謎を探ろう
3年<文学>「おにたのぼうし」・・・・・・・・・・・・・・・・・・P68
単元名:心の動きを想像して、人物のなりきり日記や人物への手紙を書こう
3年<説明文>「すがたをかえる大豆」・・・・・・・・・・・・・・・P74
単元名:せつめいのくふうについて話し合おう
4年<文学>「ごんぎつね」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P80
単元名:前話をつくろう
4年<文学>「世界でいちばんやかましい音」・・・・・・・・・・・・P86
単元名:おもしろさのひみつをさぐろう
4年<説明文>「ウミガメの命をつなぐ」・・・・・・・・・・・・・・P92
単元名:「ウミガメの命をつなぐ」ここがおもしろい
5年<文学>「大造じいさんとがん」・・・・・・・・・・・・・・・・P98
単元名:表現効果の解説書を作ろう-表現の効果はどれくらい?-
5年<文学>「注文の多い料理店」・・・・・・・・・・・・・・・・・P104
単元名:物語のおもしろさの秘密を解説しよう
5年<文学>「和の文化を受けつぐ-和菓子をさぐる」・・・・・・・・P110
単元名:「和の文化」について調べて説明会を開こう
6年<文学>「海の命」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P116
単元名:登場人物の関係を捉え、人物の生き方について話し合おう
6年<文学>「きつねの窓」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P122
単元名:ファンタジーを楽しもう
6年<説明文>「『鳥獣戯画』を読む」・・・・・・・・・・・・・・・P128
単元名:高畑勲さんの工夫を自分の表現に生かそう