学級づくりこれだけ!
読者対象:
出版年月:
ページ数:184
最低限やるべきことをToDoリストで把握!
本書は、次のような区分に基づき、それぞれの時期に大切なことだけを紹介しています。
Chapter1~5は、ひと目で分かるToDoリスト付き。
ToDoリストは、最低限やるべきことに絞っているので、面倒なことは一切なし!
Chapter1 準備はバッチリ! 始業式前にしておくこと
Chapter2 つかみが大事! 始業式当日にすること
Chapter3 いよいよ本格始動! 2日目にすること
Chapter4 成否はここで決まる! 3日目から1週間目にすること
Chapter5 気を緩めずに! 4月末までにすること
Chapter6 まだ間に合う! 5月以降のリカバリー術
例えば、Chapter3に掲載している2日目のToDoリストは次のとおりです。
学級経営
1 子どもたちの自己紹介をテストする
2 班をつくり、給食と掃除の当番を決める
3 楽しい給食にするためのルールをつくる
4 子どもたちが進んで取り組める係を決める
5 教科書に名前を書いてきたかチェックする
6 休み時間の前には、次の授業の準備をさせる
7 「話は1回しかしない」を守る
学習指導
8 授業開きの楽しいアイデアを実践する
9 教科書、ノート、筆箱の配置を指導する
10 基本的なノートのとり方を指導する
11 板書では白と黄色のチョークを使う
2日目のToDoリストの中から、「4 子どもたちが進んで取り組める係を決める」について、少し紹介してみましょう。
ところで、係と当番はどう違うのでしょうか?
当番は「集団活動を維持するために、誰かが行わなくてはならないこと」。それに対して、係は「生活を楽しくするために、進んで行うこと」です。
したがって、当番をさぼることは厳しく注意しますが、係活動は無理強いをしません。
子どもたちが必要だと思う係を、自分たちで決めるようにします。その際にも、進んでやりたいと思えるものかどうかということを、子どもたち自身に考えさせるようにしましょう。
楠木流「話を聞く子を育てる」テクニックも満載!
ToDoリストの中には、楠木流のテクニックもたくさん隠されています。
話を聞く子を育てるために、大切なことは次の3つ。
1:話は1回しかしない
子どもたちに「なんて言ったの?」と聞かれても、「先生はもう言いました」ときっぱり答えます。
子どもたちが困った様子を見せても、強い意志を貫きましょう。「先生は1回しか話さないから、しっかり聞かないといけない」という意識をもたせるようにするのです。
2:子どもの発言を繰り返さない
発言する子どもの声が小さいと、つい「○○さんはこう言いたいのだね」と補足したり、教師の解釈を加えたりしがちです。このようなことを続けていると、どうせ後から先生が説明してくれるからいいやと思い、話を聞かなくなってしまうのです。
3:どんな話をいくつするか、先に伝える
「今から大切なお話を3つします。1つ目は・・・・・・、2つ目は・・・・・・、3つ目は・・・・・・です」というように、どんな話をいくつするか、先に明らかにしておきます。ダラダラと話をするのはNG!
教師自身も、子どもたちが話を聞きたくなるような話し方を心掛けなければなりません。
この3つのルールを徹底するためには、教師が曖昧な対応をせず、毅然とした態度で接することです。
少しでも態度がぶれると、その瞬間を子どもたちは見逃しません。
「この先生は甘くない」「ごまかしがきかない」、そう思わせるための具体的なテクニックをToDoリストの中に仕込んでいます。
どれも、ほんの少しの心がけでできることばかり!
学級開きにつまずいても、あきらめないで!
本書では、5月からでも間に合うリカバリー術も紹介しています。
ToDoリストは新年度に始めるのがベストですが、もし1学期につまずいてしまったら、2学期からリスタートしてもよいのです。
焦らずに、一旦立ち止まって考えてみることも大切です。
はじめに
Chapter1 準備はバッチリ! 始業式前にしておくこと
始業式前のToDoリスト
1 必要なものを揃える
2 学校の周辺を歩いてみる
3 校内を探検してみる
4 学年間で合わせることについて確認する
5 校内の業務分担について確認する
6 子どもたちの情報を把握する
7 子どもたちの記録ノートを用意する
8 教室の備品や座席を整備する
9 買っておくものリストをつくる
10 子どもたちへの挨拶を考える
11 「先生クイズ」を用意する
12 初回の学級通信を作成する
13 話を聞く子どもを育てるための心構えをもつ
14 担任学年の教科書を読む
Chapter2 つかみが大事! 始業式当日にすること
始業式当日のToDoリスト
1 身だしなみを整える
2 携帯電話の保管場所を決める
3 子どもたちに挨拶をする
4 「話は1回しかしない」と宣言する
5 自己紹介には少し厳しいルールを設ける
6 子どもたちの座席を決める
7 教科書を配る時は子どもに手伝ってもらう
8 教科書の点検を宿題に出す
9 帰りの会で話を聞く姿勢を指導する
Chapter3 いよいよ本格始動! 2日目にすること
2日目のToDoリスト
1 子どもたちの自己紹介をテストする
2 班をつくり、給食と掃除の当番を決める
3 楽しい給食にするためのルールをつくる
4 子どもたちが進んで取り組める係を決める
5 教科書に名前を書いてきたかチェックする
6 休み時間の前には、次の授業の準備をさせる
7 「話は1回しかしない」を守る
8 授業開きの楽しいアイデアを実践する
9 教科書、ノート、筆箱の配置を指導する
10 基本的なノートのとり方を指導する
11 板書では白と黄色のチョークを使う
Chapter4 成否はここで決まる! 3日目から1週間目にすること
3日目から1週間目のToDoリスト
1 週案をつくって、1週間の見通しを立てる
2 学年間で相談し、1年間の授業の進め方をイメージする
3 子どもの名前は「さん」付けで呼ぶ
4 日直の仕事を決める
5 休み時間を楽しく過ごすためのルールを決める
6 授業中にトイレに行きたがる子どもに対処する
7 忘れ物をした時の正しい伝え方を指導する
8 宿題を忘れた子どもには、その日のうちに提出させる
9 提出物を出す時のルールを決める
10 子どもに話をする時は、3つまでに絞る
11 話をした後は、「全員立ちなさい」で確認する
12 保護者との連絡帳には慎重に対応する
13 社会人として、電話や来客にきちんと応対する
Chapter5 気を緩めずに! 4月末までにすること
4月末までのToDoリスト
1 子どもたちの家まで一緒に帰る
2 上手な褒め方、叱り方を心掛ける
3 「まずい」「最悪」「えー」は見逃さず注意する
4 あえて子ども用トイレを使って、スリッパをチェックする
5 家庭訪問で得た情報は子どもの理解に役立てる
6 授業参観では、教室の掲示物を整える
7 保護者からの要望は、必ず忘れないように予防策をとる
8 運動会の練習では、集合時間に遅れない習慣を付ける
9 初めての遠足では、事前に団体行動を練習する
10 授業に集中していない子どもには即座に対処する
11 話を聞いているかどうかを行動で確認する
12 自習の時間はテスト以外のことをする
Chapter6 まだ間に合う! 5月以降のリカバリー術
1 4月に付けそこなった力は、どう回復するか
2 「先生の通信簿」で、指導を振り返る
おわりに
本書は、次のような区分に基づき、それぞれの時期に大切なことだけを紹介しています。
Chapter1~5は、ひと目で分かるToDoリスト付き。
ToDoリストは、最低限やるべきことに絞っているので、面倒なことは一切なし!
Chapter1 準備はバッチリ! 始業式前にしておくこと
Chapter2 つかみが大事! 始業式当日にすること
Chapter3 いよいよ本格始動! 2日目にすること
Chapter4 成否はここで決まる! 3日目から1週間目にすること
Chapter5 気を緩めずに! 4月末までにすること
Chapter6 まだ間に合う! 5月以降のリカバリー術
例えば、Chapter3に掲載している2日目のToDoリストは次のとおりです。
学級経営
1 子どもたちの自己紹介をテストする
2 班をつくり、給食と掃除の当番を決める
3 楽しい給食にするためのルールをつくる
4 子どもたちが進んで取り組める係を決める
5 教科書に名前を書いてきたかチェックする
6 休み時間の前には、次の授業の準備をさせる
7 「話は1回しかしない」を守る
学習指導
8 授業開きの楽しいアイデアを実践する
9 教科書、ノート、筆箱の配置を指導する
10 基本的なノートのとり方を指導する
11 板書では白と黄色のチョークを使う
2日目のToDoリストの中から、「4 子どもたちが進んで取り組める係を決める」について、少し紹介してみましょう。
ところで、係と当番はどう違うのでしょうか?
当番は「集団活動を維持するために、誰かが行わなくてはならないこと」。それに対して、係は「生活を楽しくするために、進んで行うこと」です。
したがって、当番をさぼることは厳しく注意しますが、係活動は無理強いをしません。
子どもたちが必要だと思う係を、自分たちで決めるようにします。その際にも、進んでやりたいと思えるものかどうかということを、子どもたち自身に考えさせるようにしましょう。
楠木流「話を聞く子を育てる」テクニックも満載!
ToDoリストの中には、楠木流のテクニックもたくさん隠されています。
話を聞く子を育てるために、大切なことは次の3つ。
1:話は1回しかしない
子どもたちに「なんて言ったの?」と聞かれても、「先生はもう言いました」ときっぱり答えます。
子どもたちが困った様子を見せても、強い意志を貫きましょう。「先生は1回しか話さないから、しっかり聞かないといけない」という意識をもたせるようにするのです。
2:子どもの発言を繰り返さない
発言する子どもの声が小さいと、つい「○○さんはこう言いたいのだね」と補足したり、教師の解釈を加えたりしがちです。このようなことを続けていると、どうせ後から先生が説明してくれるからいいやと思い、話を聞かなくなってしまうのです。
3:どんな話をいくつするか、先に伝える
「今から大切なお話を3つします。1つ目は・・・・・・、2つ目は・・・・・・、3つ目は・・・・・・です」というように、どんな話をいくつするか、先に明らかにしておきます。ダラダラと話をするのはNG!
教師自身も、子どもたちが話を聞きたくなるような話し方を心掛けなければなりません。
この3つのルールを徹底するためには、教師が曖昧な対応をせず、毅然とした態度で接することです。
少しでも態度がぶれると、その瞬間を子どもたちは見逃しません。
「この先生は甘くない」「ごまかしがきかない」、そう思わせるための具体的なテクニックをToDoリストの中に仕込んでいます。
どれも、ほんの少しの心がけでできることばかり!
学級開きにつまずいても、あきらめないで!
本書では、5月からでも間に合うリカバリー術も紹介しています。
ToDoリストは新年度に始めるのがベストですが、もし1学期につまずいてしまったら、2学期からリスタートしてもよいのです。
焦らずに、一旦立ち止まって考えてみることも大切です。
はじめに
Chapter1 準備はバッチリ! 始業式前にしておくこと
始業式前のToDoリスト
1 必要なものを揃える
2 学校の周辺を歩いてみる
3 校内を探検してみる
4 学年間で合わせることについて確認する
5 校内の業務分担について確認する
6 子どもたちの情報を把握する
7 子どもたちの記録ノートを用意する
8 教室の備品や座席を整備する
9 買っておくものリストをつくる
10 子どもたちへの挨拶を考える
11 「先生クイズ」を用意する
12 初回の学級通信を作成する
13 話を聞く子どもを育てるための心構えをもつ
14 担任学年の教科書を読む
Chapter2 つかみが大事! 始業式当日にすること
始業式当日のToDoリスト
1 身だしなみを整える
2 携帯電話の保管場所を決める
3 子どもたちに挨拶をする
4 「話は1回しかしない」と宣言する
5 自己紹介には少し厳しいルールを設ける
6 子どもたちの座席を決める
7 教科書を配る時は子どもに手伝ってもらう
8 教科書の点検を宿題に出す
9 帰りの会で話を聞く姿勢を指導する
Chapter3 いよいよ本格始動! 2日目にすること
2日目のToDoリスト
1 子どもたちの自己紹介をテストする
2 班をつくり、給食と掃除の当番を決める
3 楽しい給食にするためのルールをつくる
4 子どもたちが進んで取り組める係を決める
5 教科書に名前を書いてきたかチェックする
6 休み時間の前には、次の授業の準備をさせる
7 「話は1回しかしない」を守る
8 授業開きの楽しいアイデアを実践する
9 教科書、ノート、筆箱の配置を指導する
10 基本的なノートのとり方を指導する
11 板書では白と黄色のチョークを使う
Chapter4 成否はここで決まる! 3日目から1週間目にすること
3日目から1週間目のToDoリスト
1 週案をつくって、1週間の見通しを立てる
2 学年間で相談し、1年間の授業の進め方をイメージする
3 子どもの名前は「さん」付けで呼ぶ
4 日直の仕事を決める
5 休み時間を楽しく過ごすためのルールを決める
6 授業中にトイレに行きたがる子どもに対処する
7 忘れ物をした時の正しい伝え方を指導する
8 宿題を忘れた子どもには、その日のうちに提出させる
9 提出物を出す時のルールを決める
10 子どもに話をする時は、3つまでに絞る
11 話をした後は、「全員立ちなさい」で確認する
12 保護者との連絡帳には慎重に対応する
13 社会人として、電話や来客にきちんと応対する
Chapter5 気を緩めずに! 4月末までにすること
4月末までのToDoリスト
1 子どもたちの家まで一緒に帰る
2 上手な褒め方、叱り方を心掛ける
3 「まずい」「最悪」「えー」は見逃さず注意する
4 あえて子ども用トイレを使って、スリッパをチェックする
5 家庭訪問で得た情報は子どもの理解に役立てる
6 授業参観では、教室の掲示物を整える
7 保護者からの要望は、必ず忘れないように予防策をとる
8 運動会の練習では、集合時間に遅れない習慣を付ける
9 初めての遠足では、事前に団体行動を練習する
10 授業に集中していない子どもには即座に対処する
11 話を聞いているかどうかを行動で確認する
12 自習の時間はテスト以外のことをする
Chapter6 まだ間に合う! 5月以降のリカバリー術
1 4月に付けそこなった力は、どう回復するか
2 「先生の通信簿」で、指導を振り返る
おわりに