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算数授業を左右する 教師の判断力

森本 隆史/編著、算数授業を子どもと創る研究会/著


読者対象:小学校教員

出版年月:

ページ数:170

あの場面でもう困らない!教師の判断事例集

本書の概要

指名した子から望む答えが出ないとき、すぐに別の子を指名する以外には、どんな判断があるでしょうか。
本書では、21の場面×3つの判断で計63通りの、子どもの学びの質を上げる判断の選択肢を提示しています。
眼の前の子どもに応じる授業を実現するための、授業中の判断の幅が広がる一冊です。

本書からわかること

こんな場面であなたはどうしますか

「ある子の発表が他の子にまったく伝わらない」「子どもが塾で習ってきた用語を口走った」「期待する答えが出てこない」
学校で授業をしていると、毎日必ずこういった判断に迷う場面に遭遇することでしょう。
”教師は自分の受けてきた授業を再生産する”と言われています。
教育学部の講義などでも、授業中の具体的な判断の助けになるようなことは学ばず、多くの先生が実践を通じて判断力を磨いてきました。
本書では、教師の判断の引き出しを広げるために、21の場面を取り上げ、判断のアイデアを提案しています。

「教師の言葉」の判断の4つの基準

授業は教師の判断と、言葉の選択によって変わります。
本書では、授業中の教師の言葉の判断基準を、4つに整理してまとめています。

例えば同じ場面で声をかけるにしても、困っている子に向けるか、わかっている子に向けるかで授業の展開が変わってきます。
本書の第1章では、この4つの判断の基準をさらにいくつかに分類して、授業中の判断を整理しています。

1.場面の判断
2.対象の判断
3.目的の判断
4.役割の判断

判断の幅が3倍に広がる展開例

授業中のとっさの受け答えは、どうしてもいつも同じようなものになりがちです。
本書では、それぞれの授業場面で3通りの判断を提示し、その後の展開例を掲載しています。
12名の算数のプロが考えた63の判断例で、きっと授業中に判断の引き出しが広がります。

こんな先生におすすめ

授業がワンパターンになって悩んでいる先生 / 眼の前の子どもに応じて授業の幅を広げたい先生

目次
はじめに 002
もくじ 004
本書の使い方 006

1章 授業中の判断の4つの基準 009

授業は教師の判断によって創られている 010
教師の言葉によって子どもたちの感じ方は変わる 012
瞬時の判断にかかわっていること 014
判断の基準1 どんな授業場面か 016
判断の基準2 どの対象に向けて話すか 018
判断の基準3 どの役割の言葉を使うか 022
判断の基準4 どんな目的のために言葉を選択するか 024
教師の判断の「役割」と「目的」 034

コラム 036

2章 算数授業での教師の判断力 039

01 図形を見たときのつぶやきに対する判断       5年 040
02 複数の表現方法が表出したときの判断        3年 046
03 子どもが未習の算数用語を口にしたときの判断    6年 052
04 子どもの発言が「まちがい」だと思ったときの判断  2年 058
05 子どもが困ったことをつぶやいたときの判断     5年 064
06 子どもが友達の説明を理解できなかったときの判断  6年 070
07 新しい考えが勢いよく出てきたときの判断      4年 076
08 一人の子どもが素朴な疑問を表出したときの判断   6年 082
09 既習の内容でまちがえたときの判断         6年 088
10 間違えた答えを言ったときの判断          4年 094
11 意味を理解しているか曖昧なときの判断       6年 100
12 うまく誤答を活かしたいときの判断         5年 106
13 問題の文脈を捉えていないときの判断        2年 112
14 友達の発表に違和感を感じているときの判断     3年 118
15 自力解決でつまずいている子を生かすための判断   5年 124
16 誤答を取り扱うときの判断             1年 130
17 多くの子どもが誤答のままで納得しているときの判断 1年 136
18 少数派の意見を取り上げたいときの判断       3年 142
19 気づきを促すときの判断              4年 148
20 特殊な事例を意識させたいときの判断        3年 154
21 自力解決場面後の教師のはじめの一言の判断     5年 160
22 事象を批判的に振り返させたいときの判断      4年 166

おわりに 172

執筆者一覧 174
著者プロフィール
森本 隆史/編著
筑波大学附属小学校教諭。山口県公立小学校教諭,山口大学教育学部附属山口小学校教諭を経て,現職。全国算数授業研究会 常任理事,日本数学教育学会実践教育推進部小学校部会 常任幹事,教科書『みんなと学ぶ 小学校算数』(学校図書) 編集委員,隔月刊誌『算数授業研究』 編集委員。

算数授業を子どもと創る研究会/著
2020年発足。子どもを主体とした算数授業の実現を目的とした授業研究会。実際の授業で起きた場面をもとにした教育研究を、現在はオンラインで行っている。

[執筆者一覧]
森本 隆史(もりもと たかし) 筑波大学附属小学校
瀬尾 駿介(せお しゅんすけ) 広島県・三次市立十日市小学校
大林 将呉(おおばやし しょうご) 熊本県・合志市立南ヶ丘小学校
桑原 麻里(くわはら まり) 宮崎県・宮崎市立江平小学校
岡本 貴裕(おかもと たかひろ) 山口大学教育学部附属山口小学校
新城 喬之(しんじょう たかゆき) 沖縄県・那覇市立那覇小学校
福原 正隆(ふくはら まさたか) 広島県・三次市立八次小学校
重松 優子(しげまつ ゆうこ) 大分県・別府市立亀川小学校
田中 英海(たなか ひでみ) 筑波大学附属小学校
金子 真代(かねこ まさよ) 広島県・三次市立八次小学校
田渕 幸司(たぶち こうじ) 兵庫教育大学附属小学校
森  寛暁(もり ひろあき) 高知大学教育学部附属小学校