そこに、遊びがある授業
読者対象:
出版年月:
ページ数:312
遊びながら学ぶ、遊ぶように学ぶ「Play型授業」
本書の概要
「遊び」を中心に据え、「遊び」で授業を創る。古代ギリシャ時代から現代まで続く「遊び」研究を鳥瞰し、子どもたちが熱中し、没頭し、夢中になる「Play型授業」、そこで湧きおこる「Play型学習」の秘訣を実践とともに解説。
本書からわかること
偉人の共通点
プラトン、ピアジェ、ヴィゴツキー、ブルーナー、デューイ……。
名前は聞いたことがあるけれど、では、どんなことをした人かと問われると、すぐには答えが出てこないという先生方も多いのではないでしょうか。
実は、これらの人物の研究には、いずれも「遊び」が重要なキーワードになっているという共通点があります。
「遊び」研究をひもとく
紀元前の昔から、幼児期においては「遊び」が重要であり、遊戯をさせながら養成すべきであると言われてきました。
実際、古代ギリシャの哲学者プラトンも、「子どもたちを学習させながら育てるにあたって、自由に遊ばせるかたちをとらなければならない」とその著書『国家』の中で遊びの重要性を論じています。
後世においても、生物学や社会学、心理学や教育学と、さまざまな学問で「遊び」と「学び」の関係について研究が進められてきました。
「Play型授業」「Play型学習」とは?
こうした先人たちの研究をふまえ、本書の著者は「遊び」の教育的価値について考え続けてきました。
そして、遊びながら学び、遊ぶように学ぶ授業や学習の在り方を提案しています。
すなわち、「Play型授業」「Play型学習」です。
本書では、「Play型授業」「Play型学習」の具体も、子どもの姿と共に紹介しています。
遊びながら学び、遊ぶように学ぶ
「Play型授業」には、
・快楽性(楽しくなる)
・非強制性(強制感を感じにくくなる)
・属文脈性(文脈になる)
という三つの条件があります。
子どもたちが遊びながら学び、遊ぶように学ぶ「Play型授業」に取り組んでみてはいかがでしょうか。
こんな先生におすすめ
子どもたちは「遊び」に熱中します。
子どもたちは「遊び」に楽しさを感じ、主体的に取り組みます。
上の二つの文の「遊び」を「学び」に置き換えてみてください。
授業中、子どもたちのそんな姿を見たい、そして、そんな授業をしたいと思う先生方にはぜひおすすめです。