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「おんなじ」が生み出す子どもの世界―幼児の同型的行動の機能

砂上 史子/著


読者対象:幼稚園教員・保育士

出版年月:

ページ数:180

幼児同士が同じ動作をする、同じ発話をする、同じ物を持つ、同じ場で過ごす。これら「同型的行動」は、仲間関係の形成と遊びの発生に大きな役割を果たします。


「身体の同じ動きが情動を共振させ仲間を繋ぎ遊びを生む。遊びの発生を根源的に問う書」秋田喜代美氏(学習院大学教授)

「他者と多様に適切に関わるという高度なことがいかにして可能になるか、ヒント満載の書」汐見稔幸氏(東京大学名誉教授)

「子どもが相互に同じことをする。その世界を作り出す身体的言語的行為の中核なのである」無藤隆氏(白梅学園大学名誉教授)

身体を介した幼児の「知性」の発達を解き明かし、幼児教育界でこぞって評価された1冊。
日本乳幼児教育学会「荘司雅子賞」、日本保育学会「保育学文献賞」W受賞!

目次
はじめに

第1章 幼児期の仲間関係と同型的行動
 一 保育の場で育まれる仲間関係
 二 幼児期の仲間関係
 三 幼児の仲間関係における相互作用への注目
 四 保育における仲間との相互作用
 五 微細な行動に注目した相互作用の分析
第2章 子どもの「同型的行動」
 一 乳幼児期の同型的行動
 二 同型的行動の発達
 三 子ども同士の同型的行動
 四 同型的行動における媒介
第3章 研究の方法
 一 質的研究法による分析
 二 本研究の方法
第4章 子どもが他者と同じ動きをすること
 一 仲間意識の共有としての同じ動き
 二 ごっこ遊びのイメージの共有としての同じ動き
第5章 子どもが他者と場を共有すること
 一 場の共有と他者と同じ動きをすること
 二 まとめ:場の共有と他者と同じ動きをすること
第6章 子どもが他者と同じ物を持つこと
 一 子どもが他者と同じ物を持つこと
 二 子どもが他者と同じ物を使うこと
 三 まとめ:仲間意識と他者と同じ物を持つこと・使うこと
第7章 葛藤場面における子どもが他者と同じ発話をすること
 一 葛藤場面における他者と同じ発話をすること
 二 まとめ:葛藤場面における他者と同じ発話をすること
第8章 まとめ
 一 幼児期の仲間関係における同型的行動の機能
 二 同型的行動における媒介の特性の違い
 三 本研究が幼児教育・保育にもたらす意義

あとがき
著者プロフィール
砂上 史子(すながみ ふみこ)
千葉大学教育学部教授
富山大学教育学部幼稚園教員養成課程卒業、日本女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了・博士後期課程中途退学、白梅学園大学大学院博士課程修了。博士(子ども学)
弘前大学教育学部講師、千葉大学教育学部准教授を経て、現職
各委員として、平成29年告示の幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領全ての改訂・改定に関わる
幼児教育・保育に関する著書・論文等多数