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中学校 「動き」のある道徳科授業のつくり方

磯部 一雄・杉中 康平/著


読者対象:中学校教員

出版年月:

ページ数:208

生徒全員が「生き方」についての考えを深められる道徳科授業を!


平成31年4月より全面実施を迎えた中学校の道徳科。新たなキーワードとして「道徳的行為に関する体験的な学習」の充実が挙げられているが、中学校段階の思春期という成長段階では、「自己表現」へのためらいや、「お遊戯的」な演技を生徒がやりたがらず、教材の複雑化、長文化も相まって、現場の先生方も「体験的な学習」を道徳科の授業に取り入れるのに躊躇するという傾向が強い。そこで本書では、「場面の再現化」やホワイトボード・マグネットを活用した「対話・交流」によって,生徒の「心」を動かす「簡単に」実践できて、効果的な「動き」のある授業手法を紹介する。

中学校10教材

特別支援学級3教材

の「動き」のある授業実践を掲載!



目次
第1章 「動き」のある道徳科授業のつくり方 理論編

1 「動き」のある授業とは 006
2 「動きのある授業(実際) 019
3 「動作化・役割演技」等の体験的な学習の現状と課題 026
4 提案! 「動き」のある授業 034
5 道徳科における「評価」の現状と課題 043
6 提案! 「動き」のある授業 048
7 「教科」時代の特別支援学級における道徳科授業の現状と課題 054
8 特別な支援を要する児童生徒一人一人が、人間としての生き方の考えを深めることができる道徳科授業の実施に向けて 058


第2章 「動き」のある道徳科授業のつくり方 実践編

ある日のバッターボックス(1年生) 064
バスと赤ちゃん(1年生) 074
一冊のノート(2・3年生) 086
銀色のシャープペンシル(1年生) 098
誰かのために(1・3年生) 108
二通の手紙(2・3年生) 120
二枚の写真(1年生) 130
背番号10(3年生) 140
仏の銀蔵(1・2年生) 152
夜のくだもの屋(1・2年生) 164
言葉おしみ 雰囲気を和らげる「お先に。」の一言(特別支援学級) 176
ぱなしの女王(特別支援学級) 186
一冊の漫画雑誌(特別支援学級) 196

著者プロフィール
磯部 一雄 Isobe Kazuo
札幌市立北野台中学校教諭
平成25年度・文部科学省「私たちの道徳」作成協力委員、平成26年度・文部科学省「私たちの道徳」活用のための指導資料作成協力委員を経て、平成29・30年度、令和元年度に文部科学省教科用図書検定調査審議会専門委員を務める。日本道徳教育学会会員、日本道徳教育方法学会会員、日本道徳科教育学会理事。主な著書に、『中学校「動き」のある道徳科授業のつくり方』東洋館出版社(共著)がある。

杉中 康平 Suginaka Kouhei
四天王寺大学教育学部教授
堺市立中学校教諭、堺市教育委員会指導主事を経て、現職。「小学校道徳科教科書(平成29年・31年)」「中学校道徳科教科書(平成30年・令和2年)」(光村図書)編集代表。主な著書に、『中学校「動き」のある道徳科授業のつくり方』東洋館出版社(共著)、『楽しく豊かな道徳科の授業をつくる』『楽しく豊かな道徳科の授業をつくる2』ミネルヴァ書房(編者及び共著)。日本道徳教育学会理事、日本道徳教育方法学会監事、日本道徳科教育学会理事。

「動き」のある道徳科授業研究会
小学校・中学校の道徳科授業において、目標である「自己の生き方について考えを深める(小学校)」「人間としての生き方について考えを深める(中学校)」を実現するために、令和2年4月より発足。児童生徒の心が動いて、自己を見つめられる「動き」のある授業づくりの研究をしている。
[2021年8月現在]