知的障害教育におけるアクティブ・ラーニング
読者対象:
出版年月:
ページ数:136
知的障害のある子どもたちのアクティブ・ラーニングをどのように考えていくのか。思考力・判断力・表現力を育むための授業実践の工夫を紹介する。「学習内容」「学習活動」「資質・能力」の関連を意識化できるように,指導案の新しい書式も提案している。
まえがき
第Ⅰ部 アクティブ・ラーニングとは何か
第1章 知的障害教育と育成を目指す資質・能力
第2章 知的障害教育における授業展開の工夫
第3章 アクティブ・ラーニングを通してキャリア発達を支援する
第Ⅱ部 アクティブ・ラーニングの実践
第4章 小学校・小学部段階における実践
第1節 アクティブ・ラーニングで子供たちの意欲や主体性を高める
「自分から」「自分で」を育てる算数の取組~日々の生活の中で,形に気づく力を育てる図形の学習~
「自分から」「自分で」を育てる国語の取組~「自分を知ってもらう本」づくりを通して~
自ら気づき,行動を起こそうとする「内面の育ち」を支援する~目的と見通しをもち,やり遂げた実感に基づく「日常生活の指導」~
第2節 アクティブ・ラーニングと個別の指導・支援
「自分から」「自分で」を育てる自立活動の取組~自ら学ぶ,共に学ぶ,学び方を学ぶ取組~
小学校特別支援学級 道徳科でのアクティブ・ラーニング~主題「ともだちとなかよく」での取組 「考える道徳」に向けて~
第3節 アクティブ・ラーニングと学習評価
児童の主体的な社会参加を目指した授業づくり~豊かな人間性を育む生活単元学習の実践~
「同じ学校の一員(地域の仲間)」という意識を培う交流活動~市町村の副学籍制度を利用した交流及び共同学習の取組~
第5章 中学校・中学部段階における実践
第1節 アクティブ・ラーニングを通して見方や考え方を育てる
ゲーム的な活動を通して,進んで調べる英単語の学習~学習の仕方を学ぶ~
「自分から」「自分で」を育てる中学部作業学習(鎌足和紙班)の実践~「気づき,考え,判断する」授業づくりを目指して~
第2節 アクティブ・ラーニングを通して社会参加の意欲を育てる
社会参加に向けた自己理解を促す自立活動の取組~自己表現と他者理解に焦点を当てて~
中学校知的障がい特別支援学級「職場体験に向けて頑張ろう!」
総合的な学習の時間における修学旅行「SMART」に向けての取組~実際の場を核にして生徒自身が学習活動をデザインする~
第3節 アクティブ・ラーニングと学習評価
音楽科における指導~パートリーダーを中心にした主体的・協働的な学び~
自分から仕事に取り組むための意欲を育てる作業学習の取組~生徒が何のために活動を行うのか理由がわかるための指導・支援~
自らの学びを深め,広げる交流及び共同学習の実践~大学と連携した授業の展開~
第6章 高等部段階における実践
第1節 アクティブ・ラーニングを通して,思考・判断・表現力を高める
課題解決のために友達と意見を交わし合い,互いの学びを深める取組~友達と一緒に説明文の内容をまとめる活動を通して~
仲間と学び合いながら,社会科に求められる見方・考え方を学ぶ~身近な関東地方の地理学習を通して~
高等部生徒が自己理解を深めることを目指した教科指導「職業」の実践~職場実習の事前・事後指導における「自己理解シート」等の作成・活用~
第2節 アクティブ・ラーニングを通して,生き方,在り方を考える
「正解のない課題」に協働的に取り組みながらキャリア発達を促す活動~企業と連携・協働したキャリア教育~
主権者教育における実践
第Ⅲ部 アクティブ・ラーニング関連資料
第7章 様々な思考ツールを活用した授業づくり
第8章 「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」における関係箇所